PUBGとかPCゲーをやりたいけど、高価なグラボを積んだPCがない。
10-20万でゲームPC組んでも、きっとすぐ飽きそう。。。
そんな訳で、AWSでGPUが使えるインスタンスもあるので、使いたい時だけ使えるゲームマシンが作れるかやってみました。
2019/11/27 追記: 2019/11よりGoogle Stadiaが始まりましたね。 クラウドストリーミングゲームがGoogleのような巨大プラットフォーマーでサービス展開されるとなると、もはや本記事の意義はなくなりました。 が、まだ日本でサービスされてないですし、私、Borderlands3をプレイしたいので、もう少し本記事の方法について手順も残していきたいと思います。
どのように?
Windowsマシン
AWS EC2 でGPUを積んだものを利用します。GPUが利用できるマシン(インスタンス)は、グラフィックの描画にも利用できるものと、機械学習の計算に利用できるものがあります。今回はグラフィック描画に利用できるg2シリーズを選択します。
2019/3/2追記:
最近は去年よりリリースされた、g3s.xlargeをよく利用しています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2018/10/introducing-a-new-size-for-amazon-ec2-g3-graphics-accelerated-instances/
2019/11/27追記:
さらに、ちょっと前に"g4dn"シリーズがリリースされました。
価格はよりお得になっているようなので、"g4dn"を利用した構築方法を残しておきたいと思います。
ネットワーク
お互いルータなどで穴は開けず、VPNを貼ることで接続します。
Zerotier Oneを利用します。Hamachiのような手法で数多くのNAT環境配下同士でのP2P接続を可能とします。
2019/3/2追記:
現在はZerotierは介さず、直接ipv6で接続して利用しています。
お互いポート開放せずに接続可能です。
ただし、transixを利用したipv4接続などでは、Double Nat状態となりzerotierなどを介さないとうまく接続できないかもしれません。
2019/11/27追記:
最近、IPv6プロバイダをGaming+に変えました。
ここはMAP-E方式を利用していますが、ZeroTierは不要でParsecのみで接続出来ました。
画面転送方法
Parsecという遠隔にあるゲームマシンを、GPUを持たないPC, Mac, Android, iOS, Raspberypiなどから利用する画面転送のサービスを利用します。とにかくレイテンシの低さが際立っています。
RDPはDirectXが利用できないため、最初のセットアップの時のみ利用します。VNCもパフォーマンスはそれほど良くはありませんが、バックアップ用として利用します。
作り方
料金は?
AWS利用料のみ発生します。Zerotier One, Parsecでは今回の方法では料金は発生しません。
EC2 Windowsは1時間単位の課金、EBSは秒単位の課金、それにネットワークのアウト方向(AWS->自宅)へのデータ通信量くらいと見て良いでしょう。
AWS EC2 g2.2xlarge インスタンスを利用し、OS用に30GBの一般的なSSDドライブであるgp2ディスク、Steamゲーム用として500GBのIOPSが低くて安いドライブを利用します。
ネットワークは常時40Mbpsで画面転送を受信しているとします。
40Mbps = 5MB/s
ユースケース
1日2時間、月に10日ゲームをした場合。
プレイ中の料金
EC2: g2.2xlarge(spot) $0.38/h
=> 2h x 10day = $7.6
EBS gp2(C:ドライブ): $0.12/(GB)month(0.00017/h)
=> 2h x 10day x 30GB x 0.00017 = $0.102
EBS sc1(D:ドライブ): $0.03/(GB)month(0.000042/h)
=> 2h x 10day x 500GB x 0.000042 = $0.42
NetworkOut: $0.14/GB
=> 5MB/s x 60sec x 60min x 2h x 10day / 1024 x 0.14 = $49
合計:$57 (あ、結構高い)
ネットワークの使用料は実際はもっと低いと思います。実際の料金がわかりましたら報告します。
実際の料金をアップしてみました
https://troches.jp/tech/628
まとめ
ネットワークの帯域があれば使い心地は良いです。
ゲームPCを買わなくても楽しめると言うことの他に、友達同士で同じ空間でPCゲームを楽しむ、旅行、出張中でもノートPCでいつものゲームができるなど、可能性が膨らみますね。
今回はAWSのマシンで紹介しました。
家にあるゲーミングマシンでも同じ設定をして、外出先でラズパイをホテルのネットに繋げてゲームをすることも可能ですよね。夢が膨らみます。
2 Replies to “ゲーミングPCをクラウドに作る 概要”
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